最愛〜最高の涙を君と…〜
繋いだ手
「麗ちゃーん!これ運んでくれるっ?」
「あっ、はい!」
今はバイト中。
あれから何日かたったけど、
颯はいつもと変わらない。
やっぱりただの気まぐれ。
「お待たせしました。こちらカルボナーラになります」
期待しなくて良かった。
だけど、モヤモヤが消えない。
――――――――バコッ
「いっ」
これは、日常茶飯事。
颯がお盆であたしの頭を殴る。
「…しかめっ面」
「え」
……どっちがよ。
「笑えてない」
「はっ?」
あ、え?
ってか、誰のせいだと。