最愛〜最高の涙を君と…〜





「今こうしてる間にもその男はどっかで見てるかもね」

「あの、一ノ瀬先輩ストーカーって?」

「1ヶ月ほど前にポストの中に紙切れが入ってた。“いつも見てる”って」




颯は淡々と話すけど
あたしは思い出しただけで
寒気がする。




「それから昨日、内容は“許さない”」

「昨日っていえば一ノ瀬と麗が付き合ってるのが学校中にばれたよな?」

「多分犯人はこの学校の生徒だろうね」




本当にこの学校の生徒なんだろうか…

全然検討もつかない。




「俺らは一回そいつを見てる」

「え、どこで?」

「麗のアパート。部屋の前でウロウロしてた」

「顔は?」

「見てない」








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