最愛〜最高の涙を君と…〜





「おかげで散々だった」

「なんかあったー?」



視線はケータイのまま
夏帆はあたしに悪びれもせずそう聞いた。



「3年の教室いっちゃうわ、男に絡まれるわ、失礼な奴に馬鹿にされるわ…最悪だった」

「なにそれ?絡まれるのはしょーがないとして馬鹿にされた?」



なにがしょうがないのか…

言葉を一つ飲み込んで
夏帆の質問に答えた。



「絡まれてるとこ助けてくれて良い人かと思ったけど馬鹿にされたの」

「ちょ、はしょりすぎ!意味わかんないわ」



説明すんのめんどくさい。



「とりあえず最低な男に会ったの」






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