最愛〜最高の涙を君と…〜
「っちょ!なに?」
少し動揺してしまったあたし。
何考えてんのこいつ…。
「ちょっと付き合ってくんない?」
「は?どこに?」
「俺のバイト先。今買い出し中なんだよね」
あたしの手を握っていない方の手には
コンビニの袋が握られていた。
「あたし、もう帰るとこなんだけど」
「俺、あんたのせいで店戻るの遅くなったんだよね。店長厳しい人だから、絶対怒られるだろうなぁ…」
「………そんな、さっきの事なんて一瞬だったじゃ」
「俺が助けなかったらあんたあいつらに何されたか分かんないよね…」
こいつ…そう言えばあたしが
断れないと思って…。
「……分かったわよ。行けばいいんでしょ!」