love you till sin.
美村カイトの場合。
…ねぇ…私のこと、愛してる?…
あぁ…またか。
俺はこの台詞が嫌いだ。
俺が貴方をどう思っていようが関係ないじゃないか。
そうやって俺と貴方の愛の重さを測ろうとしても無駄だ。
俺は…あの人しか愛していない。
「俺、帰るわ。」
「ねぇ待ってよ!ごめんなさい。謝るから…。」
ベッドから起き上がると床に散らばった服を拾い上げながら、悲しそうに見上げる女の視線を無視して玄関に向かった。
「じゃあ…。」
「今度はいつ…会えるの?」
「……。」
「……サヨナラ。」