恋愛マニュアル
「お、お母さんっ!!「しっ!」
いきなりひょいとこっち飛んできて、何事!?と思ったら、口をふさがってきた。
こいつ、やっぱ不審者だよね?!
私ちょっとやばいかも!!!
「落ち着け。悪いようにはしないから心配すんな」
猫耳男は私の耳元でそう囁いた。
私はうんうんと大人しくうなずくと、ゆっくり離してくれた。
「…はぁ…。てか、誰あんた!」
「しっ。声でかい。これから自己紹介するからそう焦るなよ」
「……わかった」
猫耳男はごほん、と咳払いしてから、私をまっすぐ見て、ゆっくり話し始めた。
「俺の名前はリオ。さっきも言ったけど、職業は天使」
「え、職業が天使って…」
この人頭大丈夫?