恋愛マニュアル
「俺が話してるのは全部本当だから」
今心読まれた!?
「まぁ俺は天使だから簡単に心読めるよ。んで、なんて説明すればいいかな。
天使の中にもいろんな部署があって、たとえばもうすぐ生まれる赤ちゃんの配属とか、あとは俺みたいな恋のキューピットとか」
「え、なにその仕組み。すごくない?」
「ん、すごいよ。俺も初めて入ったときはびっくりしたよ」
って、なんかの会社かよ。
「俺は女子高生担当で、たまたまあんたを担当することになった訳。これでわかった?」
「ん、わかったような、わからないような」
「まぁ最初は戸惑うだろ」
んー…。
天使ねぇ…。
「なに。じろじろ見て。俺のかっこよさにやられたか」
「いやいや。天使って…。あんたの格好見てると、どうしても天使に見えないもん。
天使って背中に羽とかついてて、白くてふわふわしてるイメージあったんだけど」
でもこの人、猫耳だし、服とか黒だし。