音姫と4人の仲間たち♪
まさかの!?
あの夢のようなライブから1か月がたった。
年も明け、寒さと戦いながら毎日特訓に明け暮れるあたしたち。
今日も変わらずレコーディング室に引きこもっていたあたしたちは、校内放送による呼び出しを受けて校長室に向かっていた。
「校長室に呼び出されるって・・・もしかして、永遠がなんかやらかしたの?」
「えっ!?俺?」
「ほかに誰がいるっていうんだ?」
永遠君を楽しそうにいじめる彩奈ちゃんと魁人君。
このドSコンビは最強かもしれない・・・。
楽しそうな2人を眺めていたあたしに突然かけられた声。
「なぁ、美鶴。作詞手伝ってくんねぇ?」
「え?あたしが?」
振り向いた先にはイヤホンを片耳につけたまま歩く邏生君。
「あぁ。今回の課題ってさ、その・・・恋愛をテーマにした曲じゃん?俺には向いてないっていうか・・・。こういうのは女子のほうが得意だろ?」
「ん~・・・。まぁ、あたしはもう作詞終わったし・・・手伝うのはいいけど」
「じゃあ頼む。よろしくな。んじゃ入るか」
邏生君は満面の笑みを浮かべると、ちょうど到着した校長室の大きな扉の前に立った。