音姫と4人の仲間たち♪
そしていよいよ始まったテスト。
静まりかえった室内には鉛筆の音だけが響く。
あたしも自分のすべてをつぎ込む勢いで頑張った。
そして、やっとのことで終わりを迎えた。
周りの人たちも心なしか穏やかな表情になっている気がする。
あたしもようやく胸の重荷が下りたような気分で帰り支度を始めた。
ふと窓の外を見ると、他の2つの校舎からもたくさんの生徒が出てきている。
きっとスポーツ化と美術科を受けに来た子たちだろう。
でも、音楽科を含め、合格できるのはほんの一部の人だけ。
あたしは祈るように胸元で手を握り締めた。