音姫と4人の仲間たち♪

≪今から団体、個人演技の結果発表をする。音楽科の生徒は小ホールに集合≫

突然聞こえた放送。

ぞろぞろと移動を開始する生徒たち。

「ほら、美鶴も行くよ」

「うん」


―――指定された席に着くと、先生が出て来た。

「昨日の結果発表をします。まず団体。皆すばらしい演技だった。その中でもダントツの演技を見せてくれたチーム」

そこまで言って無駄な間をつくる校長先生。

「・・・霧生永遠、琉堂邏生、御影魁人、豊松彩菜、音葉美鶴のチーム」

「マジかよ・・・」

「うそでしょ・・・」

あたし達は驚きに目を見開いて固まっていた。

「なんでもいいからさっさと上がって来いよ!」

そういう先生の言葉に我に返ったあたし達は急いで壇上へと上がった。

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