音姫と4人の仲間たち♪

「・・・それでは僕はこれで」

「待って!あなたの名前を教えてくれない?私はアリア」

「名前なんかきいてどうするつもりですか?」

琉堂君はきっとサイズでこの役に選ばれたんだろうね・・・。

少年っていうだけあって、メンバーで1番小さい琉堂君は適役だ。

でも、いつもの琉堂君は明るいけど、彼が演じるのは他人と距離を置く少年だから変な感じ。

「だって、なんて呼んだらいいかわからないじゃない」

「そんなの呼ばなければいい」

「そう、よね・・・」

しょんぼりと落ち込んだアリア。

「・・・はぁ・・・。ドライです。それでは僕はこれで」

「っ・・・。ありがとう、ドライ。またね!」

元気にドライの背中に向かって手を振る。

・・・ドライって名前、正確にぴったり・・・なんて思いながら。

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