君の笑顔、独占中。
これで放課後の勉強もおさらば。こいつと関わることももうない。
嬉しい!テンションMAX!
「絢乃ー、帰りどっか寄ってかないっ?」
「いいよ、どこ行くー?」
「んっとね、とりあえず駅前の…どわっ!」
喋ってる途中で腕を引っ張られて、思わず変な声が出ちゃった。
「…なに」
「何か忘れてない?」
「別に何も」
にっこり笑ってない笑顔を浮かべたあいつに目を向けると、手を差し出された。
「え、握手したいの?」
「バカにしてる?」
「うん」
「お・れ・い」
……はあ?