君の笑顔、独占中。


「由秋っ!何点だったの~?」


能天気で明るい声。

無視が一番だと思ったあたしは目を閉じた…んだけど。


「ゆーあーきっ!」

両肩をゆさゆさ揺らされ、顔を上げざるを得なくなった。



「……なに」

「何点だったの?」

「そっちは?」

「ほい!」


見せられた成績表を見て絶句した。

だってこいつ、全部100点なんだもん!


おかしい。頭いいにもほどがある。


まじまじと見ると、どうしたのって首をかしげて、あたしの成績表を奪いとった。


「あ、ちょ!」

「ゆ、由秋…これ、本気?」

「……っ」


睨むと、

「そうだ!いいこと思いついた!」


って、あたしの顔を見て笑った。


嫌な予感しかしない…。
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