星降る夜
終演
……正直、話が壮大過ぎて話題に付いて行けなくなっていた。
「……私は、璃菜がイアでも、アンネでも、貴方のことを好きになっていた。だからいいよ、謝らないで」
そう、どれだけ大言壮語を言っても、私の本音は結局それなのだ。
「私の過去を変えれば、貴方達の運命も変わる。私が璃菜を忘れたら、貴方達は幸せになれるんでしょう?」
不思議と気持ちは明るい。そして、この言葉をいい終えるまではこの気持ちのままでいなければならないと思った。
「……貴方、怖くないの・・・?」
璃菜、ううん、イアであり、シャーロン国の女王アンネは、驚きを隠せないという風な体で私に問い掛けた。
「・・・正直に言うとね、すごい怖いよ。……でも、私は大丈夫、……だって・・・」
そう、だって。
「私は、璃菜を××しているから…!!」
……その時のロワさん達の顔は、多分忘れられないと思う。
そのくらい、その時の私は満たされていた。