クロス×ラブ
楽しい時間は短く感じるというけれど、やっぱりそれは本当だったみたい。
野村君とお話しながらの学校への登校は、いつもの三倍くらい早く感じた。
野村君とは、部室に寄りたいからという事だったので校門のあたりで別れた。
思わず笑みがこぼれる。
幸せ。
本当に私、幸せだな。
今の私には昨日振られたっていう事実がない。
それだけでこんな幸せに感じるなんて。
私は楽天家だな。
そんな風に感じて、忘れてしまいそうだった現実。
だけど、玄関前に佇む女の子の姿を見たら、そんな気持ちが一瞬で吹っ飛ぶ。
「あれ、私?…」
そこには昨日までの沢口美月がいた。
野村君とお話しながらの学校への登校は、いつもの三倍くらい早く感じた。
野村君とは、部室に寄りたいからという事だったので校門のあたりで別れた。
思わず笑みがこぼれる。
幸せ。
本当に私、幸せだな。
今の私には昨日振られたっていう事実がない。
それだけでこんな幸せに感じるなんて。
私は楽天家だな。
そんな風に感じて、忘れてしまいそうだった現実。
だけど、玄関前に佇む女の子の姿を見たら、そんな気持ちが一瞬で吹っ飛ぶ。
「あれ、私?…」
そこには昨日までの沢口美月がいた。