クロス×ラブ
そんな恐ろしい事をこの女が言うものだから、身を引いてしまう。
「どういう事よ?、ちゃんと説明してよ」

「あなた達は本当に物分かりが悪いのですね」
「なんですって!」

「そのお守りが身体を入れ替わる霊媒になっているのです。そのお守りにそれぞれ魂が宿り、そこから身体に指令を出しています。だからそのお守りがなくなったらあなた達と身体の関係性が無くなり、魂は行き場を失う。つまり死ぬという事です。それでもあなたはそのお守りを返却しますか?」

「そんなの自分で持ってるに決まってるじゃない!」

「ふぅ、やっと分かってもらえたようで、安心しました」

このお守りにそんな重要な意味があるなんて。二人は驚いた。

「じゃあ、最後に聞くけど」

「はい、これで最後でお願いします」

人の言葉に揚げ足を取るような言動も何だか頭に来ていたし、こっちだって話したくはないと思っていた。だから、早く話を終わらせて二人は今すぐにでも帰りたかった。

「本当に108日経てば元に戻れるの?」
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