* promise *
story…
なによ!!

なによ、なによっ!!

どいつもこいつも口を揃えて同じ事言わないでよっ!!

私だって、甘えたり泣きたい時もあるっての!!



“はぁ…”ため息をつくと、やけ酒をするため近くのコンビニに立ち寄った。

缶ビール4本と軽いおつまみを買い、向かうのは自宅ではなく幼なじみの家。

幼稚園の頃からの腐れ縁ってやつだ。



―ピンポーン

チャイムをならすと同時に開いたドア。



「早っ」

『そりゃ、ヒールをズカズカ鳴らして歩くのはお前ぐらいだからな』



呆れた口調で話すヒロに“悪かったわね”そう告げると、そのヒールを脱ぎ捨て部屋へと上がり込んだ。



『お前さ、俺以外に慰めてくれる相手いない訳?』



テーブルに、さっきコンビニで買ってきたビールとおつまみを置く私を見下ろしながらため息をつくヒロ。

“いるよ”そう言いたいけど、正直一番居心地がいいのはこの場所で。



「いいじゃん。どうせ暇でしょ?」



缶ビールを開けながら答えると、それを喉に流し込んだ。



< 1 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop