青空バスケ
振り返ると、大和が立っていた。
慰めるように優しくあたしの頭を撫でながら……。
「大和、お前明日までじゃ……」
「先生が特別に一日早く終わりにしてくれた。
悪いな、ムラケン。
迷惑かけたな」
「いや、俺は……。
それよりお前……大丈夫なのかよ」
「おかげさまで」
大和はあたしの頭から手を下ろすと、部員達の前に立った。
部員達は気まずそうに目をそらす。
「言いたいことがあるなら直接言え」
……誰も何も言わなかった。
いや……何も言えなかったんだと思う。
「文句があるならいつでも受け付けてやる。
……おい、お前ら」
大和が一年生達の方を見た。