青空バスケ
「大和!
このまま攻めるぞ!!」
「はい!!」
それから青桜の反撃が始まった。
どんどんシュートを決めていく。
秀華との差はいつのまにか縮まり、1ゴール差にまで持ってきた。
そのまま第3クォーターは終了した。
「あの谷を抜けたとなると、勝率はグンと増えた。
このまま突っ走れ」
「「はい!」」
「だが、向こうもこのまま黙ってるとは到底思えない。
最後まで気を抜かないように」
「「はい!」」
監督の話が終わったあと、俺はタオルで次から次へと垂れてくる汗を拭いた。
ふと栞奈の方を見ると、栞奈はふわりと優しく微笑みかけた。
……やるぞ。
勝つんだ……そして決勝戦へ。