青空バスケ
あたし達が呆然と固まっていると、峰原さんは首を傾げた。
「知ってんだろ?
アキが肩を故障したこと」
肩を……故障?
どういうこと……?
「……もしかして知らなかった?」
あたし達がゆっくり頷くと、峰原さんは困ったように頭を掻いた。
「あー……じゃあ、俺余計なこと言っちゃったのかな……。
聞かなかったことにしてくれ。
……なんて、今更無理か」
アキ君が肩を故障……?
そんなの……そんなの、聞いてない。
……さっき楓先輩が言おうとしてたことって……これ?
先輩達は知ってたの……?
何で……どうしてあたし達には……。
「肩……いつ壊したんですか……?」
大和が少し声を震わせながら峰原さんに聞いた。
「俺も詳しく聞いてないからさ。
……でも、高校入るまでの一年半は療養してたらしい」
高校に入るまでの一年半……。
てことは………
……中二の夏――