青空バスケ
まるで時が止まったかのように栞奈がこっちを見たまま静止した。
……言った。
……言っちゃった。
「ウソ……」
「本当。
……ずっと好きだった」
……次第に栞奈の目が潤んでいくのが分かった。
え……ウソ……泣かせた?
そんなに困らせた?
ってか……そんなに嫌だった!?
俺が心の中で一人で焦ってると、栞奈が小さな声で言葉を発した。
「……き」
「え?」
「好き……。
あたしも大和が好き……」
マジ……?
栞奈は潤んだ目でじっと俺の顔を見ていた。
俺は思わず栞奈を抱きしめた。
ギュッと……離さないように。