青空バスケ

家に帰ってからずっと、あたしはケータイとにらめっこをしていた。

どうしよう……。

何て打とう……。

『久しぶり』

……うーん。

『元気?』

……何だかなぁ。


一年ちょっとぶりのメール。

中学の頃はよくしてたのに……。


卒業してもずっと仲良くできると思ってた。

……でも、現実は違ったね。


「……どうしてこうなっちゃったのかな」


狭い部屋でポツリと呟くと、何だか無性に寂しくなった。

大和……アキ君……。


「栞奈ー、ご飯よー!!」

「はーい!」


さっきまでウジウジ悩んでたのが嘘のようにパパッと文字を打って送信した。


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To 中山 暁弥
Sub (non title)
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あの日の約束、
覚えてますか?

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