青空バスケ
「さっさと来いよな……ったく」
腕組みをしながら不機嫌そうに俺達を見るこの人。
「何ですか……南雲先輩」
南雲玲―ナグモ レイ―
バスケ部の副部長。
背が高くて見た目は爽やかな王子様。
だが、喋るとそうでもない。
怒らせたらいけない人物。
「さっきから女子がチラチラこっち見てくんだけど……」
「ほら……ナグさんモテるから……」
見た目はイケメンな王子様なので女子にはモテモテ。
この人の横にいると俺達……霞みます!
「つーか、お前らだけ?
栞奈は?」
「あれ……さっきまで教室にいたんですけどね」
「友達とどっか行ったんじゃないっスか?」
「いねぇのかよ……」
どうやら俺達三人に用事があるらしい。