青空バスケ


「あれ、南雲先輩?」

「よ、栞奈」


軽く片手を上げて栞奈に笑いかける南雲先輩。

それを見て騒ぎだす女子達。

いやいや……お前らにやったんじゃないから、と蓮と二人で心の中でツッコむ。


「ていうか……ナグさん何しに来たんスか……」

「あ、そうだ。忘れてた」


どうせ大した用事じゃないんだろ……なんて思ったけど口には出さない。

ほら、不機嫌になったら怖いからさ。


「お前ら、今日ヒマだろ?
つーか、ヒマだよな。
答えはYesしか受け付けない」

「……じゃあ聞かないでくださいよ」

「大和、見てる。
ナグさんがこっち見てる」


蓮の言葉で俺が南雲先輩を見ると……目が合った。

バッチリ目が合った。

そして、何を思ったのかニヤッと笑う南雲先輩……。

危険だ……危険すぎる。


「栞奈。今日の部活は?」

「今日は休みですよ」

「てことだ。
大和、蓮。俺に付き合え」

「「はぁ??」」


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