青空バスケ
大和とあたしは生まれたときからの付き合い。
家がお隣さんで親同士も仲が良くて、あたし達が一緒にいるのは必然だった。
何をするにも一緒。
よく近所のおばちゃんから「兄妹見たいね」って言われたっけ。
でも、バスケだけは違った。
バスケを始めてすぐに頭角を現した大和。
背もぐんぐん伸びて、バスケ命のバスケ少年になっていったんだ。
「栞奈、帰ろうぜ」
「その前に着替えて!」
そんな大和を近くで見てきたあたしも、いつのまにかバスケを好きになっていた。
影響されやすいのかなー、あたしって。
「栞奈も大変だな……アイツの世話」
「慣れてますから。
鳴瀬先輩も毎日お疲れさまです」
「そう言ってくれんの、栞奈だけだよ……」
トホホって感じの鳴瀬先輩。
ご苦労様です。