青空バスケ
「ねー、知ってる?
ここのエースって超テンション高いんだよ」
相沢先輩が前に立ってる栞奈の頭をいじりながら言った。
「そんなにテンション高いんですか?」
「カンちゃんみたいに可愛い感じの人だよー」
可愛い感じの超テンション高い人……。
てか、さりげなく栞奈のこと可愛いって……!!
「大和、顔怖くなってるー」
あはは、と笑う相沢先輩。
この人は無意識なのかわざとなのか分からない……。
「確かにアイツ、超テンション高いよな。
夏樹とは違った感じの子供みてぇな感じ」
「ちょっとレイレイー。
俺子供っぽくないって!」
「お前ら全員ガキだろ……」
鳴瀬先輩の小さな呟きは誰にも聞こえなかった。