青空バスケ
「先輩達ね……すごく大和のこと心配してるよ」
「……せっかく勝ったのに、変な空気にしちゃったな。
後で謝らないと……」
栞奈は優しくふわりと微笑んで俺の隣に座った。
「蓮ちゃんがね……すごく知りたがるの」
「蓮が……?」
「きっと、大和のこと知りたいんだと思う。
大和が今辛い思いしてるって分かってるから。
大和のこと……しっかり支えてあげたいんだと思う。
蓮ちゃんは……大和の親友だから」
栞奈の言葉が……心に染みる。
……そっか、蓮が。
蓮にもメチャクチャ心配かけてるよな……。
「……栞奈」
「ん?……って、大和!?」
俺は横にいた栞奈を抱きしめ、栞奈の肩に顔を埋めた。
「……ごめん。
……ちょっとこのままでいさせて」
「……うん」