青空バスケ

それから俺は栞奈と一緒に帰った。

時計を見ると、もうすぐ9時になろうとしていた。


「こんな時間に何してたんだよ」

「ちょっとスーパーで買い物」


そう言うと、栞奈はスーパーの袋から見たことがある箱を出してきた。

これ………


「抹茶豆腐ヨーグルト味……」

「安売りしてたの」

「……誰も買わなかったんだろ、これ」


超マズかったし……。


「ちゃんと休まなかった罰ね。
三日以内で食べきって」

「は!?ムリムリ!!
殺す気かよ!」

「だから罰なんだって。
大丈夫。これからは部内の罰でコレ使うから」

「え……何で……」


全然大丈夫じゃねぇし……。


「鳴瀬先輩に聞かれたの。
何か罰に使えそうなマズいモノないかって」

「それで抹茶豆腐ヨーグルト……」

「名案でしょ?」


……そうだな……立派なマネージャーですね。


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