青空バスケ
次の日。
あたしはお隣さんの高瀬家の前にいた。
何でかって?
それは……
『あれ……大和はもう帰ったのか?』
『最近ストバスで自主練してるんです。
多分今日も……』
『部活終わった後に自主練かー。
結構疲れるよねー』
『ちゃんと規制はしてますよ。
大和、自主規制できないので』
バスケ馬鹿だもんな、と先輩達全員が大和の姿を思い浮かべながら苦笑いした。
『栞奈って大和と家近いよな?』
『はい、そうですよ』
『じゃあ、これ届けてくれない?』
そう言われて鳴瀬先輩から渡されたのはジャージ。
……何でこんなもの忘れるの。
タオルとかだったら分かるけどジャージって……。
……バスケのことしか頭にないからしょうがないか。