青空バスケ

ハル君に家に入れてもらい、高瀬家のリビングにあるソファに座る。

17年遊びに来ているこの家で、あたしは遠慮などしたことがない。

勧められるだけ食べ、いろんな物を頂いて、昔はよくそのまま泊まったっけ。

男兄弟しかいないから、大和パパもママも昔からあたしのことを本当の娘のように可愛がってくれた。


「本当に久しぶりだね。
ハル君、大人になったね」

「もう25だからな。
就職してバリバリ働いてるよ」

「大和もハル君が来てるなら言ってくれればよかったのに……」

「ははっ!
今のアイツの頭の中はバスケしかないからな。
そこまで気が回らなかったんだろ」

「バスケ馬鹿、だもんね」


俺にそっくりだ、と笑うハル君。

ハル君もバスケ大好きだからね。


「高校でもマネージャーやってるんだって?」

「そうだよ。
あたしもバリバリ働いてます」

「栞奈に応援されたら大和が張り切っちゃうんだろうなー」


そこまで言うと、ハル君はニヤッと笑いながらあたしの顔を見た。


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