tearless【連載中】
ふっと腕の力が緩み、離れると横にあった顔が正面に回り込む。
『葵…』
甘い声で囁くと、ゆっくり重なった唇。
今までで一番優しくて、今までで一番甘いキスだった。
『寝るか…』
「うん…」
黒いシーツに挟まれた私達。
こうして並んで寝るのはあの階段に横になってる時とはやっぱり違って、ドキドキする。
そっと伸びてきた腕が私を抱きしめ、抵抗する事なく胸に顔を埋める。
璃琥の規則的に動く孤独は心なしか速く感じて“璃琥もドキドキしてる?”なんて思ったり。
「璃琥の体、温かい…」
『寝ろ…』
顔を上げると、また軽く重なった唇。
「おやすみ…」
『朝、ちゃんと起きろよ?』
「璃琥もね?」
そんな会話を最後に、私は瞼を閉じた。
“冷たい言葉と甘いキス”
私はそれだけで充分満たされる…。
どれ位経っただろうか?
真那斗からのメールの事もすっかり忘れ、夢の中に入りかけていた時。
『葵…、愛してる…』
私の髪をそっと撫でるとおでこに触れた唇。
“おやすみ…”そう呟くと、静けさが戻った。
“ん…?”
ボーッとしていた為、現実だったのかどうか分からなかったけど“私も愛してる…”そう覚めきらない思考で考えていた気がした。
『葵…』
甘い声で囁くと、ゆっくり重なった唇。
今までで一番優しくて、今までで一番甘いキスだった。
『寝るか…』
「うん…」
黒いシーツに挟まれた私達。
こうして並んで寝るのはあの階段に横になってる時とはやっぱり違って、ドキドキする。
そっと伸びてきた腕が私を抱きしめ、抵抗する事なく胸に顔を埋める。
璃琥の規則的に動く孤独は心なしか速く感じて“璃琥もドキドキしてる?”なんて思ったり。
「璃琥の体、温かい…」
『寝ろ…』
顔を上げると、また軽く重なった唇。
「おやすみ…」
『朝、ちゃんと起きろよ?』
「璃琥もね?」
そんな会話を最後に、私は瞼を閉じた。
“冷たい言葉と甘いキス”
私はそれだけで充分満たされる…。
どれ位経っただろうか?
真那斗からのメールの事もすっかり忘れ、夢の中に入りかけていた時。
『葵…、愛してる…』
私の髪をそっと撫でるとおでこに触れた唇。
“おやすみ…”そう呟くと、静けさが戻った。
“ん…?”
ボーッとしていた為、現実だったのかどうか分からなかったけど“私も愛してる…”そう覚めきらない思考で考えていた気がした。