tearless【連載中】
『行かなくていーの?』
「…行く…けど」
怖い…。
もし言って嫌われたら…とか、突き放されたら…とか、そんな事ばかり考えてしまう。
黙ってた私が悪いし、ましてや元彼。
“キスされました”
なんて、メールすら出来なかった私が直接会った所で果たして言えるのだろうか?
『ほらっ、昼休み終わっちゃうよ!!』
結衣に背中を押された私は、足取り重く教室を出た。
廊下には、数人づつのグループの固まりが点々とあり、チラチラ私を見ては耳打ちをする。
だいぶ慣れたとはいえ、やっぱり気分がいいもんじゃない。
逃げる様に階段に向かうと、ゆっくり一段一段足を進めた。
カチャッ、カチャッ、と、金属音が滑り止めを踏みつける度に耳につく。
決して新しいとは云えない校舎。
タイルは薄汚れ、所々剥がれている。
「はぁ…」
半分まで上り終えると、思わず漏れた溜息。
あと半分上りきれば、4階だ。
いつもの見慣れた階段なハズなのに、違って見えるのは何故なんだろう?
ドキドキする鼓動を感じながら一気に階段を駆け上がると、そのまま璃琥の教室に向かった。
「…行く…けど」
怖い…。
もし言って嫌われたら…とか、突き放されたら…とか、そんな事ばかり考えてしまう。
黙ってた私が悪いし、ましてや元彼。
“キスされました”
なんて、メールすら出来なかった私が直接会った所で果たして言えるのだろうか?
『ほらっ、昼休み終わっちゃうよ!!』
結衣に背中を押された私は、足取り重く教室を出た。
廊下には、数人づつのグループの固まりが点々とあり、チラチラ私を見ては耳打ちをする。
だいぶ慣れたとはいえ、やっぱり気分がいいもんじゃない。
逃げる様に階段に向かうと、ゆっくり一段一段足を進めた。
カチャッ、カチャッ、と、金属音が滑り止めを踏みつける度に耳につく。
決して新しいとは云えない校舎。
タイルは薄汚れ、所々剥がれている。
「はぁ…」
半分まで上り終えると、思わず漏れた溜息。
あと半分上りきれば、4階だ。
いつもの見慣れた階段なハズなのに、違って見えるのは何故なんだろう?
ドキドキする鼓動を感じながら一気に階段を駆け上がると、そのまま璃琥の教室に向かった。