tearless【連載中】
こんな風になったのは初めて逢った日以来の事で、改めて目の当たりにした私は足が竦み再び体が震えだした。
…怖い。
無表情でただ殴り続ける様は、まるで感情を持たない人形…。
「璃琥っ!!!!!」
ぐったりする先生を視界の隅に捉えた私は、思わず叫んでいた。
何度も殴られた為、頬は腫れ上がり、口からは血が出ている。
目も虚ろで、どこか遠くを見ていた。
「璃琥っ!!死んじゃうっ!!!!!」
私の叫び声に集まった生徒達もみんな青ざめた顔をして、ただ立ち尽くすばかり。
―と、私の声が届いたのか、璃琥の腕がピタッと止まると、静かに息を吐き出した。
『二度と俺等に関わんな…』
ぐったりする先生の胸倉をグッと引き寄せ、耳元でそう呟いた璃琥は、立ち上がると私の腕を取り外に出る。
『ゲホッ、ゲホッ』
咳き込む先生に、悲鳴を上げる女子生徒。
職員室から駆けつけた先生…と昇降口が騒然とする中、私達は学校を足早に去った。
日差しが照りつける道路。
すごく暑いのに、私の体は震えが止まらなくて。
そんな私を知ってなのか、璃琥の手にグッと力が入るのが分かった。
無言のまま、目を合わせる事も無く、着いたのは璃琥のマンション。
ボタンを押した時に見えた右手は、血が滲んでいた。
…怖い。
無表情でただ殴り続ける様は、まるで感情を持たない人形…。
「璃琥っ!!!!!」
ぐったりする先生を視界の隅に捉えた私は、思わず叫んでいた。
何度も殴られた為、頬は腫れ上がり、口からは血が出ている。
目も虚ろで、どこか遠くを見ていた。
「璃琥っ!!死んじゃうっ!!!!!」
私の叫び声に集まった生徒達もみんな青ざめた顔をして、ただ立ち尽くすばかり。
―と、私の声が届いたのか、璃琥の腕がピタッと止まると、静かに息を吐き出した。
『二度と俺等に関わんな…』
ぐったりする先生の胸倉をグッと引き寄せ、耳元でそう呟いた璃琥は、立ち上がると私の腕を取り外に出る。
『ゲホッ、ゲホッ』
咳き込む先生に、悲鳴を上げる女子生徒。
職員室から駆けつけた先生…と昇降口が騒然とする中、私達は学校を足早に去った。
日差しが照りつける道路。
すごく暑いのに、私の体は震えが止まらなくて。
そんな私を知ってなのか、璃琥の手にグッと力が入るのが分かった。
無言のまま、目を合わせる事も無く、着いたのは璃琥のマンション。
ボタンを押した時に見えた右手は、血が滲んでいた。