tearless【連載中】
ソファーに2人。
肩を並べて座ったまま、ただ窓から見える景色を眺めてた。
会話らしい会話もせず、気が付いたらもう学校が終わる時間で。
いつもこんな感じで、お互い核心をつく事はしないんだ。
…これじゃ何も知る事出来ないって分かってるのに、その一歩がなかなか踏み出せなくて不安ばかりが募ってく。
私は、ひんやりする肩を押さえると一つ深呼吸して体を少し璃琥の方へ向けた。
踏み出す決心をして…。
「璃琥…」
『ん?』
「…あの…さ…、先生が言ってたことなん…」
そう言いかけた時、突然ポケットから聞き覚えのあるメロディーが流れ始めた。
“結衣…”
この曲は結衣からの着信を知らせるモノ。
“どうしよう…”
視線をスカートに下ろし、出るか迷っていると“出ろよ?”璃琥がポツリと一言呟く。
でも、結衣には悪いけど今は電話に出る気になれない。
「…あのさ…」
意を決して、もう一度璃琥に視線を向けると手をギュッと握りしめた。
決心が鈍らないうちに話したい。
じゃないと、また有耶無耶になったまま流れちゃう気がするから…。
結衣…
ごめん…。
肩を並べて座ったまま、ただ窓から見える景色を眺めてた。
会話らしい会話もせず、気が付いたらもう学校が終わる時間で。
いつもこんな感じで、お互い核心をつく事はしないんだ。
…これじゃ何も知る事出来ないって分かってるのに、その一歩がなかなか踏み出せなくて不安ばかりが募ってく。
私は、ひんやりする肩を押さえると一つ深呼吸して体を少し璃琥の方へ向けた。
踏み出す決心をして…。
「璃琥…」
『ん?』
「…あの…さ…、先生が言ってたことなん…」
そう言いかけた時、突然ポケットから聞き覚えのあるメロディーが流れ始めた。
“結衣…”
この曲は結衣からの着信を知らせるモノ。
“どうしよう…”
視線をスカートに下ろし、出るか迷っていると“出ろよ?”璃琥がポツリと一言呟く。
でも、結衣には悪いけど今は電話に出る気になれない。
「…あのさ…」
意を決して、もう一度璃琥に視線を向けると手をギュッと握りしめた。
決心が鈍らないうちに話したい。
じゃないと、また有耶無耶になったまま流れちゃう気がするから…。
結衣…
ごめん…。