tearless【連載中】
『とりあえず出ろ…』
でも、そんな私に向けられたのは鋭い視線。
…威圧感。
次の言葉は強制的に喉の奧へと追いやられてしまった。
私は仕方なくポケットに手を滑り込ませると、未だ鳴り響く携帯を取り出し、開くと通話ボタンを押す。
“やっと出た…”
耳に当てると、受話口から聞こえた第一声がこれ。
呆れた声に“ごめん…”としか言えなかった。
“で、先輩と一緒?”
“うん…”
“ちゃんと話せた?”
“…ううん…まだ…”
“だろうね…”
状況を察したのか相槌を打つと、あれからの事を話してくれた。
先生はとりあえず保健室で手当てをした後、病院に向かったらしい。
で、璃琥…。
“まだ分からないけど、無期停だろうって…”
予想通りの言葉に“うん…”それだけ口にした。
普通なら退学も辞さない行為。
でも…無期停…。
親が絡んでる事は先生の言葉からも読み取れたが、いまいちピンと来ない…。
でも、そんな私に向けられたのは鋭い視線。
…威圧感。
次の言葉は強制的に喉の奧へと追いやられてしまった。
私は仕方なくポケットに手を滑り込ませると、未だ鳴り響く携帯を取り出し、開くと通話ボタンを押す。
“やっと出た…”
耳に当てると、受話口から聞こえた第一声がこれ。
呆れた声に“ごめん…”としか言えなかった。
“で、先輩と一緒?”
“うん…”
“ちゃんと話せた?”
“…ううん…まだ…”
“だろうね…”
状況を察したのか相槌を打つと、あれからの事を話してくれた。
先生はとりあえず保健室で手当てをした後、病院に向かったらしい。
で、璃琥…。
“まだ分からないけど、無期停だろうって…”
予想通りの言葉に“うん…”それだけ口にした。
普通なら退学も辞さない行為。
でも…無期停…。
親が絡んでる事は先生の言葉からも読み取れたが、いまいちピンと来ない…。