tearless【連載中】
『葵…』
「ん…?」
『2人って、いつもこんな感じなの?』
「大体ね…」
『そっか…』
言葉を交わしながらソファーに座り直した私達は、同時に深い溜息をついた。
『無期停だって…』
「うん…」
普段からあまり一緒にいる訳じゃないけど、暫く学校では逢えなくなる訳で。
ちょっと寂しいかも…。
でも、璃琥には言ってやんない。
絶対に…。
『今更だけど、うちらここに居ていいの?』
「うん…」
『…もしかしてバレた?』
「バレたってゆーか、初めから知ってた…と思う」
溜息混じりに呟けば『さすが先輩』納得したように顔を上下させた結衣は、フッと口角を上げる。
「笑い事じゃないから…」
『そうだよねぇ。葵ちゃんは、まだキスの事も言ってないみたいだしぃ?』
意地悪く笑みを漏らすその顔に、ふと璃琥の顔が重なる。
“この2人、絶対敵に回したくない…”
ゴクリ、と息を呑むと「真那斗の元カノがいたんだよね…璃琥と一緒に」あの時の光景を思い出しながら呟いた。
「ん…?」
『2人って、いつもこんな感じなの?』
「大体ね…」
『そっか…』
言葉を交わしながらソファーに座り直した私達は、同時に深い溜息をついた。
『無期停だって…』
「うん…」
普段からあまり一緒にいる訳じゃないけど、暫く学校では逢えなくなる訳で。
ちょっと寂しいかも…。
でも、璃琥には言ってやんない。
絶対に…。
『今更だけど、うちらここに居ていいの?』
「うん…」
『…もしかしてバレた?』
「バレたってゆーか、初めから知ってた…と思う」
溜息混じりに呟けば『さすが先輩』納得したように顔を上下させた結衣は、フッと口角を上げる。
「笑い事じゃないから…」
『そうだよねぇ。葵ちゃんは、まだキスの事も言ってないみたいだしぃ?』
意地悪く笑みを漏らすその顔に、ふと璃琥の顔が重なる。
“この2人、絶対敵に回したくない…”
ゴクリ、と息を呑むと「真那斗の元カノがいたんだよね…璃琥と一緒に」あの時の光景を思い出しながら呟いた。