tearless【連載中】
悪夢×崩壊
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「嫌ぁッッ!!!!!」



咄嗟に膝を抱え辺りを見回すと、そこに裕樹の姿は無かった。

代わりに“大丈夫?”不安げに私を見下ろす男の人が一人。



『だいぶ魘されてたけど…』

「あ…、わた…し、祐樹の事…」



でも、回りを見てもそこに居るのは裕樹の家で見た男の人だけで。

あぁ…そっか。

私、夢見てたんだ…。

ホッとしたからなのか、フゥ…と深く息を吐きだした。



『すごい汗。タオル持ってくるから待ってて』



だだっ広い部屋のクローゼットを開けタオルを取ると、そっと膝の上に乗せてくれる。

いまいち状況が掴めない中、それでも裕樹が居ないというだけで、安堵する自分がいた。





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