tearless【連載中】
『俺と裕樹が出会ったのは小学生の時。アイツが俺のクラスに転校してきたんだ…』



すげー暗くて、人を寄せ付けない…。

そんな雰囲気を持つヤツだった。

でも、頭良いし運動神経も抜群で、おまけにあのルックス。

女子からの人気は高かった。

でも当の本人は全く興味無しって感じでさ。

それは、中学に上がるまで変わらなかった。

それなりに付き合いを重ね、仲良くなっていた俺等は、ある日裕樹の家に遊びに行く事になって。



『それが、今裕樹が住んでる家。中学の時から独り暮らししてた』



違和感を覚えたけど聞いちゃいけない気がして、暫く気にせず過ごしてた。

寧ろ、親がいないのは好都合で好き放題やってさ…。



『あの頃は毎日が楽しかった』



俺等も、裕樹の独り暮らしが当たり前になってた中3の夏。

仲のいい友達と、いつもの様に酒飲んでバカ騒ぎしてた時だった。







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