tearless【連載中】
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『なにかあったら連絡して』

「色々ありがとうございました」



あの日から数日。

夏休みの最終日に、私は家に帰った。

途中、友里には連絡を入れたけど、言われたのは“遊ぶのは勝手だけど、帰らないなら連絡して”そんな言葉で。

追求されずに済んだ安堵感は大きかったものの、冷たい友里に少し虚さを覚えた。




“そうそう。バイト先から電話あって、クビだって”

“みんな心配してたから、連絡しときなよ”



切る間際、そんな事を言っていた友里。



それはそうだ。

無断欠勤したんだから…。



でも、どうせ辞めるつもりだっからちょうど良かったのかも知れない。



今はまだ、裕樹の事を知ってる人には会いたくない。

なにも聞かれたくないし、話したく無かった。




心の整理がつくまでは…。









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