tearless【連載中】
次の日―

学校をサボった私は、日が落ちると何をする訳でも無く街を彷徨っていた。

ため息をついては真那斗との思い出が甦り、胸が締め付けられる。

こんな時でさえ泣けない私は、きっとあの日から涙を無くしてしまったのだろう…。



ちょうど明るいネオン街を抜け静かな路地に入った時“君1人?”と、後ろから2人組のいかにも遊び慣れてそうな男達に声を掛けられた。

馴れ馴れしく肩に手を乗せ“つまんなそうな顔してるね”“どっか行かない?”とお決まりのセリフ。



「うるさい」



肩に乗せられた手を振り払うと、早足で歩き出す。



それが気に入らなかったのだろう。

舌打ちをすると“どーせ暇だろ?”ニヤリ。と不気味な笑みを漏らした男に腕を引っ張られた。



『可愛い顔して結構遊んでんじゃねーの?』



“行こーぜ”両腕をそれぞれ抱えられた私は無理やり引きずられていく。


 
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