tearless【連載中】
…さっきからなんな訳?
我慢出来なくなって立ち上がると、ズカズカと新条 璃琥の前に行き拳をギュッと握り締めた私。
「さっきから何?私何かした?」
そう言って、思いっきり睨みつける。
新城 璃琥は顔を天井から私に向けると、体をゆっくり起こしあの冷たい目で私を見た。
薄暗い中で時々光る雷に照らされる顔は、初めて会ったあの日と同じで“ゾクッ…”と背筋が凍りつき怯みそうになる。
『葵…だっけ?』
「な、何よ?」
そう答えるとゆっくりと立ち上がり、あっという間に見下ろさる形になってしまった。
何も言わず、ただジリジリと近付く体に後退りすると、すぐガラス扉に足がぶつかり行き場を無くす私。
これ以上下がれないのに、どんどん近付く体に戸惑い心臓が活発に動く。
“ドンッ”と腕が私の顔の両脇に伸ばされ、ひんやりとしたガラスの冷たさが背中に伝わる中、完全に挟まれた私は視線を足下へ落とすしかなかった。
うるさい位に動く鼓動を体全体で感じながら、この状況に息を呑む。
『俺にゴチャゴチャ言うな…』
低く冷たい声が耳元で聞こえ身震いがした。
我慢出来なくなって立ち上がると、ズカズカと新条 璃琥の前に行き拳をギュッと握り締めた私。
「さっきから何?私何かした?」
そう言って、思いっきり睨みつける。
新城 璃琥は顔を天井から私に向けると、体をゆっくり起こしあの冷たい目で私を見た。
薄暗い中で時々光る雷に照らされる顔は、初めて会ったあの日と同じで“ゾクッ…”と背筋が凍りつき怯みそうになる。
『葵…だっけ?』
「な、何よ?」
そう答えるとゆっくりと立ち上がり、あっという間に見下ろさる形になってしまった。
何も言わず、ただジリジリと近付く体に後退りすると、すぐガラス扉に足がぶつかり行き場を無くす私。
これ以上下がれないのに、どんどん近付く体に戸惑い心臓が活発に動く。
“ドンッ”と腕が私の顔の両脇に伸ばされ、ひんやりとしたガラスの冷たさが背中に伝わる中、完全に挟まれた私は視線を足下へ落とすしかなかった。
うるさい位に動く鼓動を体全体で感じながら、この状況に息を呑む。
『俺にゴチャゴチャ言うな…』
低く冷たい声が耳元で聞こえ身震いがした。