tearless【連載中】
ふと、金髪男が体を横に反らし、こっちをチラッと見るなり、
『ふーん…。2人掛かりで女連れ込む気なんだ?』
“ハイエナみて―だな”そう言って鼻で笑った。
『ぁ?』
今の発言に完全にキレたナンパ男は、腕を振り上げると金髪男に殴りかかっていく。
反射的に目を瞑った私の耳には“ドゴッ”という鈍い音が響き渡った。
“や…られちゃった…?”
恐る恐る瞼を開けると、そこには倒れ込むナンパ男とそれを見下ろす金髪男。
「へ…?」
金髪男が殴られたと思っていた私は、この状況を上手く飲み込めない。
一方、倒れても尚“何すんだテメー!!”と罵声を浴びせるナンパ男に、無表情のまま近付いた金髪男は胸ぐらをグイッと掴むと自分へと引き寄せた。
『俺さぁ…、いま機嫌悪いんだよね…』
“これ以上何か言ったら殺るよ?”
静かに、でも殺意を感じる程の威圧感に周りの空気が凍り付いていくのを感じた私。
『つ、つき合ってらんねー』
顔を強ばらせた男はそう言うと、逃げる様にそそくさと薄暗い路地へと消えていった。
左側にいた男も“はぁ?まじちょっ待てって…”逃げた男を追い、結局私は助かる形…となったらしい。
『ふーん…。2人掛かりで女連れ込む気なんだ?』
“ハイエナみて―だな”そう言って鼻で笑った。
『ぁ?』
今の発言に完全にキレたナンパ男は、腕を振り上げると金髪男に殴りかかっていく。
反射的に目を瞑った私の耳には“ドゴッ”という鈍い音が響き渡った。
“や…られちゃった…?”
恐る恐る瞼を開けると、そこには倒れ込むナンパ男とそれを見下ろす金髪男。
「へ…?」
金髪男が殴られたと思っていた私は、この状況を上手く飲み込めない。
一方、倒れても尚“何すんだテメー!!”と罵声を浴びせるナンパ男に、無表情のまま近付いた金髪男は胸ぐらをグイッと掴むと自分へと引き寄せた。
『俺さぁ…、いま機嫌悪いんだよね…』
“これ以上何か言ったら殺るよ?”
静かに、でも殺意を感じる程の威圧感に周りの空気が凍り付いていくのを感じた私。
『つ、つき合ってらんねー』
顔を強ばらせた男はそう言うと、逃げる様にそそくさと薄暗い路地へと消えていった。
左側にいた男も“はぁ?まじちょっ待てって…”逃げた男を追い、結局私は助かる形…となったらしい。