tearless【連載中】
―璃琥side―
「葵…?」
突然の事に、走り去る後ろ姿をただ見つめる事しか出来なかった俺。
『葵ちゃんか…』
いつの間にか後ろに居た雅貴が俺の肩に手を乗せ、意味深な笑みを浮かべている。
「んだよ?」
『璃琥が女に興味を示すなんて珍しいなーと思って』
「別にそんなんじゃねーよ…」
ただ、いつも強がってるクセにふと見せるあの泣きそうな顔が引っ掛かるだけ。
――‥
―――……
葵と初めて逢った日。
小林(担任)から電話があり“新条、お前明日から学校出て来い…。ただし、俺に迷惑は掛けるな”との言葉にイライラが募っていた俺。
その時、あのハイエナ2人に絡まれてた女が“葵”だった。
茶色の髪をクルクル巻いて、どこにでも居る普通の女。
でも、あん時見た泣きそうな顔が何故か忘れられなかった。
そいつがまさか同じ学校だったなんて想像すらしてなかったけど。
「葵…?」
突然の事に、走り去る後ろ姿をただ見つめる事しか出来なかった俺。
『葵ちゃんか…』
いつの間にか後ろに居た雅貴が俺の肩に手を乗せ、意味深な笑みを浮かべている。
「んだよ?」
『璃琥が女に興味を示すなんて珍しいなーと思って』
「別にそんなんじゃねーよ…」
ただ、いつも強がってるクセにふと見せるあの泣きそうな顔が引っ掛かるだけ。
――‥
―――……
葵と初めて逢った日。
小林(担任)から電話があり“新条、お前明日から学校出て来い…。ただし、俺に迷惑は掛けるな”との言葉にイライラが募っていた俺。
その時、あのハイエナ2人に絡まれてた女が“葵”だった。
茶色の髪をクルクル巻いて、どこにでも居る普通の女。
でも、あん時見た泣きそうな顔が何故か忘れられなかった。
そいつがまさか同じ学校だったなんて想像すらしてなかったけど。