tearless【連載中】
窓から外を見ると、オレンジ色に染まった世界が広がっていた。
“もしかして璃琥、待っててくれたの…?”
そんな事を思いながら足を床へやると、ひんやりとした冷たさが私の火照った体を楽にしていく。
立ち上がろうと腕に力を入れた時、ふと璃琥のオレンジに染まった背中が目に留まり真那斗と重なった。
“…璃琥の方が少し大きいかな?”
真那斗を思い出したのに、その時は何故か苦しい気持ちにはならなかったんだ。
『ほら』
不意に振り返った璃琥が私の体を支え、立ち上がらせてくれた。
「ありがと…」
腰に回された腕が妙に優しくて、いつもと違う璃琥にまたドキドキしてしまう。
夕日に照らされた髪がキラキラと輝き、眩しくて目を細めた。
すぐ横にある綺麗な顔。
煙草と香水の香り。
“私……”
そう思った時“お前の友達…森山とか言ったっけ?心配してたぞ”ってポツリと呟いた。
“もしかして璃琥、待っててくれたの…?”
そんな事を思いながら足を床へやると、ひんやりとした冷たさが私の火照った体を楽にしていく。
立ち上がろうと腕に力を入れた時、ふと璃琥のオレンジに染まった背中が目に留まり真那斗と重なった。
“…璃琥の方が少し大きいかな?”
真那斗を思い出したのに、その時は何故か苦しい気持ちにはならなかったんだ。
『ほら』
不意に振り返った璃琥が私の体を支え、立ち上がらせてくれた。
「ありがと…」
腰に回された腕が妙に優しくて、いつもと違う璃琥にまたドキドキしてしまう。
夕日に照らされた髪がキラキラと輝き、眩しくて目を細めた。
すぐ横にある綺麗な顔。
煙草と香水の香り。
“私……”
そう思った時“お前の友達…森山とか言ったっけ?心配してたぞ”ってポツリと呟いた。