tearless【連載中】
冷たい視線×偽り
――‥‥
―――………
あれから学校を2日間休んだ私は、体調も良くなり今教室に向かっている。
何かみんなが私を見てる気がするんだけど…。
『葵ッ♪』
気のせいかな、なんて思いながら教室に入った途端、抱きついてきた結衣が“寂しかったよ~”なんて柄にもない事を言っている。
「ごめんね…」
とりあえず謝ると、パッと体が離れ急に腕を掴まれたかと思うと席まで連れて行かれた。
肩を上から押され“ストン”とイスに座らされると、結衣の顔がだんだんと近付いて来た。
「なっ、何…!?」
ニヤリと笑う結衣に背筋がピンと伸び、それと同時に嫌な予感がした。
『正直に答えて』
いきなり真面目な顔で静かに言葉を吐き出す結衣。
相変わらず完璧にメイクされた瞳には私が映し出されていた。
コクンと頷き息を呑むと“璃琥先輩と付き合ってる?”と理解しがたい言葉が耳に入り込み、一瞬空気の流れが止まった気がした。
「…何で?」
意味が分からずポカンとしながらも、休みの間に何かあったのかと不安が過ぎる。
でなきゃ、こんな話が出る訳が無い。
―――………
あれから学校を2日間休んだ私は、体調も良くなり今教室に向かっている。
何かみんなが私を見てる気がするんだけど…。
『葵ッ♪』
気のせいかな、なんて思いながら教室に入った途端、抱きついてきた結衣が“寂しかったよ~”なんて柄にもない事を言っている。
「ごめんね…」
とりあえず謝ると、パッと体が離れ急に腕を掴まれたかと思うと席まで連れて行かれた。
肩を上から押され“ストン”とイスに座らされると、結衣の顔がだんだんと近付いて来た。
「なっ、何…!?」
ニヤリと笑う結衣に背筋がピンと伸び、それと同時に嫌な予感がした。
『正直に答えて』
いきなり真面目な顔で静かに言葉を吐き出す結衣。
相変わらず完璧にメイクされた瞳には私が映し出されていた。
コクンと頷き息を呑むと“璃琥先輩と付き合ってる?”と理解しがたい言葉が耳に入り込み、一瞬空気の流れが止まった気がした。
「…何で?」
意味が分からずポカンとしながらも、休みの間に何かあったのかと不安が過ぎる。
でなきゃ、こんな話が出る訳が無い。