tearless【連載中】
『璃琥先輩、葵に会いに来たんだよ?しかも2日共!!』
“だから、付き合ってるんじゃないかな~って”と、意地悪く笑みを漏らすとおでこを突ついた。
「…だからか…」
あの私へ向けられた視線はこれだったんだ。
『で、どうなの?』
困惑する私をよそに、キラキラとした瞳で詰め寄ってくる結衣に“付き合ってないよ…”とため息混じりに呟いた。
付き合う訳が無い。
だって、ただの知り合いにしか過ぎないんだから…。
『本当に?』
「本当に…」
暫く私の目を見つめると“そっか…”と残念そうな声を出し、自分の席に腰を下ろす結衣。
『学校中の噂になってたんだよ?』
「……みたいだね」
『璃琥先輩って今まで彼女が居るなんて噂無かったし、何より学校に居る事自体珍しかったから』
「…だから私が彼女だって?」
『みんな疑ってる』
髪の毛をクルクルと指に巻きつけながらゆっくり周りを見渡す結衣に、つられて私も見渡すとみんなが意識をこっちに集中させているのがひしひしと伝わってきた。
“だから、付き合ってるんじゃないかな~って”と、意地悪く笑みを漏らすとおでこを突ついた。
「…だからか…」
あの私へ向けられた視線はこれだったんだ。
『で、どうなの?』
困惑する私をよそに、キラキラとした瞳で詰め寄ってくる結衣に“付き合ってないよ…”とため息混じりに呟いた。
付き合う訳が無い。
だって、ただの知り合いにしか過ぎないんだから…。
『本当に?』
「本当に…」
暫く私の目を見つめると“そっか…”と残念そうな声を出し、自分の席に腰を下ろす結衣。
『学校中の噂になってたんだよ?』
「……みたいだね」
『璃琥先輩って今まで彼女が居るなんて噂無かったし、何より学校に居る事自体珍しかったから』
「…だから私が彼女だって?」
『みんな疑ってる』
髪の毛をクルクルと指に巻きつけながらゆっくり周りを見渡す結衣に、つられて私も見渡すとみんなが意識をこっちに集中させているのがひしひしと伝わってきた。