誘惑男子①~アブノーマルに抱きしめて~


「俺も……俺も、彩じゃなきゃダメだ」



えっ…



仕事モードをかなぐり捨てた敬が、彩の手をぐいとつかみ、そのまま胸に抱き寄せた。



「心も、身体も、こんなに彩を求めてる」



抱きしめられた敬の身体が火のように熱い。



敬……



強い視線に射貫かれ、彩は瞬きもできずに立ちつくす。



「彩……愛してる……」



「敬……」



熱い吐息と共に、敬の唇が近づいてくる。



「え……あ、ちょ、ちょっ…こんなとこ…で、や…ん…んんっ……」




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