誘惑男子①~アブノーマルに抱きしめて~
エレベーターにて
それから……
「俺の部屋にきませんか?」
「…いいよ」
敬は玄関のドアを閉めるのも、もどかしいくらいの性急さで、彩の唇を求めてきた。
いきなりのディープキス。
激しく、執拗に、彩の唇を貪り尽くした肉厚の長い舌は、さらなる快感を得るために、耳たぶへ、首筋へ、胸元へと降りてゆく。
「……は…ぁ、んっ…」
彩の唇から甘い吐息が漏れると、その声に反応し、敬の下肢はさらに熱くなる。
乱暴にシャツのボタンを外され、ブラを引きずり下ろされると、その華奢な身体に似つかわしくない豊満な胸の膨らみがこぼれ落ちた。
「や……やんっ…」
あらわになった輝くばかりに美しい乳房を、恍惚とした表情で見つめられ、彩は恥ずかしさに身をよじる。