誘惑男子①~アブノーマルに抱きしめて~
と、敬はその豊かな膨らみを両手で包み込むように持ち上げ、ぷっくりと赤く色づいた胸の先端を口に含ませた。
「ひぁっ…、あぁん…」
身体が感じるままに嬌声が上がる。
やがて、敬の手が彩のスカートの裾をまくし上げ、その長く美しい指が下着と肌の境目をなぞるように這い降りてくる。
「いや、あっ…敬くんっ…そん、な、ダメ……あっ……あぁぁぁっ!!」
あられもない自分の声で目が覚めた。
奇跡的な再会から一週間……
理香には言えなかった「それから…」の続きを、毎日のように夢に見る。
まだじんじんと熱を持った下腹部に半ばあきれながら、何とかベッドから這い上がる。
眠い目をこすり、重い腰を引きずり、キッチンへ。