誘惑男子①~アブノーマルに抱きしめて~


はぁ~?!



桐谷敬がしれっとした顔で座っていた。



あり得ない、あり得ないっつーの!!



「若松さん、そんなに緊張しないでいいのよ。ちょっと確認することがあるだけだから。さぁ、こちらへどうぞ」



いや、そういうことじゃなくて…



彩が眉根を寄せ、敬の方に視線を走らせると、



「ああ、桐谷くんにはできる限り現場のことを知ってもらおうと思ってるの…

こっちサイドの問題だから、若松さんは気になさらなくていいのよ」



気にするってー!!




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